血圧が200を超えたら救急車を呼ぶべき?対処法を解説

介護知識

安静時の血圧が200mmHgを超えるような著しい上昇がみられた場合、すぐに治療をしないと生命に関わる病気が隠れている可能性があります。命を脅かす危険のある症状の場合、救急車を呼んで適切な病院に入院し、治療を行うことが大切です。
この記事では、血圧が200mmHgを超えたときに救急車を呼ぶべきかどうか、対処法についても分かりやすく解説します。

血圧が200を超えるとどうなる?

血圧が200mmHgを超える状態は、頭痛がひどくなったり、体がふわふわしたりといった症状が現れることがあります。

血管に強い負荷がかかるため、脳や心臓、腎臓といった全身の臓器に障害をきたす「高血圧緊急症」という重篤な病気に発展するリスクもあります。

高血圧緊急症の場合、血圧の上昇が顕著であること以外に、激しい頭痛や吐き気・嘔吐、しびれや脱力感、視力の異常、重度の不安や意識障害といった症状に陥ることも。

胸が痛くなったり、呼吸が苦しくなったりといった症状もみられるでしょう。

血圧が200mmHgを超え、このような症状がある場合、命に関わる危険性があります。

救急車を呼び、病院に救急搬送して治療を行うことが必要です。

一方で、特別な症状がなく、元気な状態で血圧が200mmHgを超えたときは、安静にして5分後に再度測り直してみてください。

人間の血圧は、激しい運動をしたり、階段を上ったりすれば、意外と簡単に250mmHgくらいまで上がることがあります。

血圧を測定するときは、運動後や動いた後ではなく、落ち着いた状態で測ることが前提です。

血圧200超えで注意したい病気のリスク

血圧が200mmHgを超える場合、さまざまな病気のリスクが考えられます。

以下は、特に注意したい病気です。

  • 脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)
  • 高血圧脳症
  • 心筋梗塞
  • 大動脈解離
  • 急性心不全
  • 不安定狭心症
  • 慢性腎臓病
  • 腎不全

血圧が著しく高い状態は、脳の血管に強い負荷がかかるため、正常に比べて脳卒中のリスクを高めてしまいます。

脳卒中は前触れもなく発症し、命を失ったり、片麻痺などの後遺症を残したりするので、注意が必要です。

また、血圧が200mmHgを超える状態を放置すると、腎臓の働きが低下する慢性腎臓病のリスクもあります。

腎臓の働きが低下すると、腎臓に流れる血流量が減り、最終的に透析が必要になる可能性があるので早めに対処しなければいけません。

血圧200超えで救急車を呼ぶべき症状は?

著しい血圧の上昇は病気のリスクを高めるため、早急な治療が必要です。

血圧が200mmHgを超えて、かつ以下のような症状がある場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

  • 激しい頭痛
  • 視界がぼんやりする
  • 吐き気・嘔吐
  • 混乱する
  • ふらふら感やめまい
  • 胸の痛み
  • 呼吸困難
  • 手足のしびれ

血圧がただ高いだけでは帰宅できるケースもありますが、上記の症状を認めるような高血圧緊急症の場合、血圧管理のために入院が必要となることもあります。

血圧200超えでも元気なときの対処法は?

血圧200mmHgを超えたとしても、これといった症状がないというケースもあります。

しかし、症状がないからといってそのままにすると、血管が障害を受けて、脳卒中や心筋梗塞、心不全といった病気に陥るリスクもあります。

心配ではあるけれど、今すぐ救急車を呼ぶほどでもないという場合は、民間救急車を活用してはいかがでしょうか。

民間救急車は、緊急を要さない患者の搬送を担う民間の搬送事業者が、車いすやストレッチャーのまま乗車できる車両を活用して、病院へ搬送するサービスです。

看護師や救急救命士が同乗して病院まで搬送するので、車両運賃だけではなく、介助料金や機材レンタル料などがかかるものの、車内で必要な介助を受けることができます。

また、血圧が200mmHgを超えている場合、病院に行く途中に倒れて動けなくなったり、意識を失ってしまったりする可能性もゼロではありません。

医療の有資格者が一緒に病院に向かってくれるというだけで、タクシーを利用するよりも安心できるのではないでしょうか。

民間救急車は、自家用車やタクシーでは移動が難しい点滴をしている状態の方など、医療処置継続が必要な場合の搬送にも対応しています。

高齢者施設などで医療ケアを受けている方も、民間救急車であればスムーズに病院へと移動することが可能です。

消防救急車は重症者を病院にスピーディーに運ぶための公共サービスのため、血圧が高いだけで特別な症状がない場合、救急車を呼ぶことをためらうケースもあります。

民間救急車は消防救急車とは違い、緊急性が低くてもためらう必要はありません。

特別な症状がなかったとしても、血圧が200mmHgを超えているなど、体に何らかの異常がある場合は、民間救急車を積極的に活用することをおすすめします。

血圧が200を超えたら症状によっては救急車を呼ぶべき!民間救急も活用しよう

著しい血圧の上昇は、高血圧緊急症といった重篤な病気である可能性があります。

血圧が200mmHgを超えて、激しい頭痛や吐き気・嘔吐、手足のしびれや視界の障害、胸の痛みや呼吸困難といった症状が生じた場合は、すぐに救急車を呼んで病院に向かうようにしましょう。

血圧が高いだけで体に異常が見られないという場合でも、血管に負荷のかかる状態に変わりなく、脳卒中や心筋梗塞などの深刻な病気のリスクを抱えています。

その場合は、看護師や救急救命士が同乗し、病院に向かえる民間救急車の活用も検討してみてください。

エマジェンはお客様の要望に合った条件で、民間救急車の比較・検討をし、予約ができる一括見積もりサービスです。無料で見積もりができ、24時間夜間のサポートにも対応しています。

また、エマジェンではお客様が安心してご利用いただけるように、独自のチャット機能で、依頼前に疑問や不安点を業者に確認することが可能です。即時に相談・見積もりも電話でのやりとりで行えるので、スムーズに民間救急車を利用することができます。

血圧が200mmHgを超えたときは消防救急車や民間救急車を利用して、病院で適切な治療を受けるようにしましょう。