急性アルコール中毒で救急車を呼ぶかどうかの判断基準は?応急処置のやり方も解説

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歓送迎会や忘年会などが多い時期になると、急性アルコール中毒によって多くの人が救急搬送されています。急性アルコール中毒は、最悪の場合、死に至るケースもあるため、適切な対応を取る必要があります。
今回は、急性アルコール中毒で救急車を呼ぶかどうかの判断基準、応急処置のやり方について紹介します。

急性アルコール中毒とは

急性アルコール中毒とは、一般的には(めいてい)と呼ばれる状態で、短時間に多量のアルコールを摂取したことで血中のアルコール濃度が急上昇し、意識障害や嘔吐、血圧低下や呼吸状態の悪化などの症状が起こることを指します。

呼吸機能や循環機能が低下して死に至るだけではなく、吐瀉物による窒息や、酩酊状態での転倒、車や電車に轢かれるなど、さまざまな悪影響を及ぼします。最悪の場合、死に至るケースもあるため、迅速かつ適切な対応を取ることが必要です。

急性アルコール中毒を引き起こす飲酒量は個人差があります。

一般的に、お酒を飲みなれていない若年者や飲酒後に顔が赤くなる体質の人、高齢者や女性などは、アルコール分解が遅く血中アルコール濃度が下がりにくいため、リスクが高いとされています。

急性アルコール中毒による死亡事故は毎年発生していますが、節度を守った飲酒をすれば予防することができます。

一度に大量のアルコールを摂取しないように、無理ない飲み方をすることが大切です。

急性アルコール中毒による救急搬送者数

東京消防庁の発表によると、近年の急性アルコール中毒による救急搬送者数は、新型コロナウィルス感染症の流行の影響で減少しています。これは、コロナ対策として行動制限がかかり、飲み会などの機会が減ったためです。

しかし、それ以前は年々増加傾向で、毎年1万人以上の人が救急車で医療機関に運ばれていました。

以下は、2017年から2021年までの過去5年間、東京消防庁管内で発生した急性アルコール中毒による救急搬送者数の推移です。

2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
16,911人 17,755人 18,212人 11,291人 8,951人

特に、飲酒量の適量が分からない大学生や社会人になったばかりの20代の若者の救急搬送数が多く、飲み会の多い忘年会シーズンに救急車の出動要請が増える傾向にあります。

急性アルコール中毒で救急車は呼ぶべき?判断のポイント

急性アルコール中毒は、最悪の場合は死に至ることもあるため、救急車を呼ぶべきかどうかの判断を速やかに行う必要があります。

ここからは、急性アルコール中毒で救急車を呼ぶべきなのか、判断するポイントを見ていきましょう。

大きないびきをかいている

急性アルコール中毒で昏睡状態に陥ると、筋肉機能の麻痺が進み、舌が喉に落ち込むことで、大きないびきをかくようになります。

そのため、多量のお酒を飲んで寝てしまい、大きないびきをかいているときは、急性アルコール中毒の可能性を疑いましょう。

体を叩いたり、ゆすったりしながら、反応があるかどうかを確認してみてください。

反応がない

急性アルコール中毒のなかでも深刻なのが、反応がない意識不明の状態です。

寝ているだけであれば体を叩いたり、ゆすったりなどのアクションや声かけをすると、何らかの反応が返ってきます。

呼びかけても体をゆすってもまったく反応がない場合は、脳機能が麻痺するほど血中アルコール濃度が高いということです。

放っておくと呼吸機能や心機能の低下を招く可能性が高く、命の危険もあるため、すぐに救急車を呼んで医療機関に搬送しましょう。

呼吸がおかしい

急性アルコール中毒で意識レベルが低下してくると、呼吸が途切れたり、呼吸が早くなったりなど、呼吸状態がおかしくなります。

呼吸が抑制されると死に至る事例もあるため、普通の呼吸と違う場合は速やかに119番をして救急車を呼びましょう。

体温が下がっている

急性アルコール中毒になると、中枢神経が麻痺するため、正常に体温を維持することができなくなります。

冷えや震えを生じやすくなり、低体温症を引き起こして死に至る可能性もゼロではありません。

アルコールを大量に摂取した後、体が冷たくなっている場合も、救急車を呼んで適切な処置を受けることが重要です。

けいれんが起きている

急性アルコール中毒では、中枢神経の麻痺により、けいれんも起こりやすくなります。

けいれんが起きている場合は、体の筋肉を正常にコントロールできず、呼吸機能や心機能にも影響を与える危険な状況ともいえるため、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

大量の嘔吐や吐血がある

急性アルコール中毒の状態では、嘔吐で脱水症状を引き起こすだけではなく、吐瀉物による窒息で死亡するケースも多くあります。

また、飲酒によって嘔吐を繰り返すと食道に圧が加わるため、食道下部から胃の噴門部(入り口)の血管が破れてしまい、吐血することもあります。

大量の嘔吐と吐血がある場合は救急車を呼んで、医療機関で適切な処置をしてもらいましょう。

口から泡を吹いている

多量のアルコールを飲んだ後、口から泡を吹いている場合も、急性アルコール中毒の可能性が高いです。

急性アルコール中毒を引き起こすほどの飲酒をすると、循環中枢が抑制され、心不全を起こすリスクが高まります。

口から泡を吹くのは、急性左心不全によって肺水腫が起きているか、または吐瀉物が肺に入って肺水腫が生じている可能性があるため、救急車を呼んで早急に対処する必要があります。

急性アルコール中毒の応急処置

急性アルコール中毒が疑われる場合、すぐに救急車を呼ぶのはもちろん、到着までの間は以下のような応急処置を行いましょう。

  1. 一人にせず、衣服を緩めて体を楽にしてあげる
  2. 体温が下がるのを防ぐために、毛布や上着などを掛けて体を温める
  3. 吐瀉物による窒息を防ぐために、横向きの状態(回復体位)にする
  4. 酔い潰れた人が無理に嘔吐すると逆流して窒息する可能性があるため、無理に嘔吐させない。
  5. 吐きそうになったら体を起こさず、横向きのまま嘔吐させる

酔い潰れている人をそのままにしてしまうと吐瀉物で喉を詰まらせて亡くなる可能性があるため、必ず回復体位を取りましょう。

このとき、救急車を呼ぶべき症状がある場合はすぐに119番通報をして、医療機関に搬送してもらうことが大切です。

今すぐ救急車を呼ぶほどの緊急性はないという場合も、できるだけ早く医療機関を受診したほうが良いでしょう。意識が朦朧とする、動機がする、呼吸が速いなど、急性アルコール中毒の兆候がある場合は、「民間救急車」で医療機関へ搬送するのがおすすめです。

民間救急車とは、緊急を要さない患者を医療機関へ搬送する民間の搬送業者です。

消防救急車とは違って有料のサービスなので、軽い急性アルコール中毒の症状がでている場合に適しています。

ストレッチャーに乗せて寝たままの状態で医療機関に搬送でき、救急救命士や看護師による介助も受けられるため、タクシーよりも安心できるというメリットがあります。

急性アルコール中毒が疑われるときは早めに民間救急車を呼ぼう

急性アルコール中毒は、対処が遅れると命に関わる可能性があります。

今回紹介した危険な症状がある場合は、すぐに救急車を呼び、医療機関で適切な処置を受けましょう。

救急車を呼ぶかどうか判断に迷ったときは、応急処置を行いつつ、民間救急車を呼ぶのがおすすめです。

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緊急の場合は電話で問い合わせができるので、飲み会で急性アルコール中毒が疑われるときも、ぜひエマジェンをご活用ください。