よろしいですか?
1.車
一番お金のかかる部分はやはり車両購入費用ということになります。福祉タクシーで使用する車といえばハイエース、キャラバンに代表されるリフト車、ノア、ヴォクシーといったスロープ車、アトレーのような軽自動車があります。価格は最大で500万近くになります。
2.家賃
営業所、駐車場を借りてる場合は家賃がもちろん発生します。申請の場合は1年分計算に入れとく必要があります。
3.タクシーメーター料金
タクシーメーターの会社によりけりですが、15万円くらいなると思われます。
4.保険料、重量税
自賠責、任意保険、重量税を計算に入れる必要があります。自動車税は減免ができるので申請時は計算に入れなくてもいいですが、減免申請前に支払う必要が生じるので、実際は計算に入れましょう。
5.運転資金
人件費
営業所住所の最低賃金で勤務交番表で作成した時間をかけ合わせさらに2ヶ月と人数分を計算して出しましょう。
(例)885円(時給)×140時間(月当たりの拘束時間)×2月(月数)×2人(人数)
=495,600円
燃料油脂費
予想される年間走行キロ数と車両の1リットル当たりの走行キロから年間の燃料消費量を算出し、燃料単価をかけ合わせて算出し、申請書には2ヶ月分組み入れます。
(例)
燃料費明細
燃料区分 | 車両数 | 年間走行 | ㍑当たりの走行㌔ | 年間使用量(㍑) | 燃料単価 | 年間燃料費 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガソリン | 1両 | 13,310km | 12.2km/l | 1,090l | 135円/l |
147,150円 |
燃料費油脂費合計
算出の基礎 | 年間油脂費 | |
---|---|---|
年間燃料費 | 147,150円 | |
年間油脂費 | (油脂費は燃料費の3%として計算) | 4,414円 |
合計 | 151,564円 |
修繕費、その他運送経費、管理経費
それぞれ2ヶ月分計上しましょう。
(例)
修繕費
外注修繕費(定期点検・車検費用 年額)120,000円
自家修繕費部品費 月額1,500円×12=18,000円
2ヶ月分の修繕費 (120,000円+18,000円)÷6=23,000円
運送費その他経費
交通費等 月額 2,625円×2=5,250円
管理経費その他経費
光熱費・雑費等 月額10,000円×2=20,000円
6.車両をローンにするべきか、一括にするべきか
項目 | 所要資金 | 事業開始当初資金 | ||
---|---|---|---|---|
(イ)車両費 | 取得価格 | (―括購人) | 円(全額) | 円 (全額) |
(割賦購入) | 円(全額) | 円 頭金等 | ||
円(2ケ月分) | ||||
リース料 | 円(全額) | 円(2ケ月分) | ||
消費税(全額) | 円 | 円 (全額) | ||
合 計 | 円 | 円 | ||
「合計」の50%相当額 | 円 | |||
自 己 資 金 額 |
「50%相当額」を上回ること 円 (残高証明の金額) |
「合計」を上回ること 円 (残高証明の金額) |
申請する資金計画の表を車両費のみ抜粋してみました。ローン購入の場合、事業開始当初資金は頭金と2ヶ月分の支払金額を計上することがわかります。この事から、一括で購入した場合、所要資金額より事業開始当初資金の方が大きくなり、ローンで購入した場合は手数料が加算されるため、所要資金額の50%相当額のほうが大きくなります。大きい方の額の方と残高証明書を比較することになるため、それを勘案して検討するのが望ましいでしょう。
7.ざっくりどれくらい用意すれば良いのか?
簡単によく言われているのが、車両代に100万円追加して用意すれば良いと言われています。これに賃貸の場合の家賃、車両を一括で購入するか、ローンで購入するのかで前後していくと考えていただければよろしいと思います。