救急車呼ぶか迷ったらどうする?電話での相談先や民間救急の活用について

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介護知識

救急車呼ぶべきかどうか、判断に迷うときがありますよね。救急車は、怪我や病気などで緊急搬送が必要なときに利用するもので、緊急性が低い人が利用してしまうと本当に必要な人が利用できなくなる可能性もあります。とはいえ、救急車を呼ぶべきなのかどうか、自分で判断するのは簡単なことではありません。

そこで今回は、救急車を呼ぶか迷ったらどうするべきなのか、電話での相談先や民間救急の活用方法について紹介します。

救急車を呼ぶか迷ったときの電話相談先(#7119)

救急車は、緊急搬送を必要とする人のための公共サービスです。

適正な利用を心がけることが重要で、緊急を要さない場合にはタクシーや自家用車で病院を受診することも検討する必要があるでしょう。

しかし、救急車を呼ぶべきかどうか、その判断に迷うケースは珍しくありません。

「救急車を呼ぶべきなのか」「今すぐに病院に行くべきなのか」など、判断に迷ってしまったときは、「救急安心センター(#7119) 」の電話相談を活用してはいかがでしょうか。

救急安心センターに電話をすると、医師や看護師といった専門家に怪我や病気の状況を相談することができます。

電話口で緊急性が高いと判断されると救急車を手配してもらうことができ、緊急性は低いものの病院への受診が必要と判断された場合は、受診可能な医療機関の紹介を受けることができます。

ただし、救急安心センターが設置されている地域は限られているため、お住まいの自治体が対応可能エリアかどうかは事前に確認しておきましょう。

迷わずすぐに救急車を呼ぶべき症状(#119)

以下は、今すぐ救急車を呼んだほうが良い症状や状況の例です。

自分や家族に以下のような症状がある場合には、すぐに#119で救急車を呼びましょう。

大人の場合

大人の場合は、以下の症状や状況の場合、すぐに救急車を呼びましょう。

  • 意識がない
  • けいれんが止まらない
  • 大量の出血を伴う怪我
  • 広範囲のやけど
  • 冷や汗を伴う激しい吐き気
  • 交通事故で強い衝撃を受けた
  • 水に溺れた
  • 高いところから落ちた
  • 突然の激しい頭痛
  • 突然の手足の痺れ
  • 血を吐いた
  • 急な息切れ、呼吸困難

 など

名前を呼んでも返事がないなど、意識がないときはもちろん、朦朧としている場合も緊急を要します。

また、突然の頭痛や吐き気、手足の痺れなどは脳出血や脳梗塞を疑う症状です。すぐに病院へ搬送しなければ、命に関わる場合もあります。

脳出血は、50代〜60代が発症のピークです。高血圧などの既往症がある方は特に注意してください。

ほかにも、広範囲のやけどや大量の出血など、外傷がひどい場合も迷わず救急車を呼びましょう。

子どもの場合

子どもの場合は、保護者の判断によって救急車を呼ぶ必要があります。

以下の症状や状況の場合は、迷わずに#119に電話しましょう。

  • 意識がない、朦朧としている
  • けいれんが止まらない
  • 虫に刺された後、全身にじんましんが出ている
  • 食べ物を喉に詰まらせ、呼吸が困難にいなっている
  • 痛みが強いやけど
  • 広範囲のやけど
  • 交通事故にあった
  • 高いところから落ちた
  • 水におぼれた
  • 激しい咳、ゼーゼーとした呼吸
  • 激しい腹痛
  • 嘔吐が止まらない
  • 手足が硬直している
  • 3ヶ月未満の乳児の様子がおかしい
  • 顔色が明らかに悪い

など

普段と明らかに様子が違う場合には、迷わず救急車を呼びましょう。

特に、自分で症状を伝えることができない乳児の場合は、保護者がしっかり症状を見極める必要があります。

例えば、虫に刺された後に全身にじんましんが急激に現れた場合には、アナフィラキシーショックと呼ばれる重篤なアレルギーの可能性があります。すぐに受診しなければ命に関わる危険もある状況です。

また、休日や夜間に子どもの体調が悪化した場合には、#8000(こども医療でんわ相談)に電話することで、医師や看護師に子どもの症状を伝え、アドバイスを受けることもできます。

#8000の利用可能時間は、自治体によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

高齢者の場合

高齢者の場合は、以下の症状や状況の場合に救急車を呼びましょう。

  • 意識がない、朦朧としている
  • 冷や汗を伴う激しい吐き気
  • けいれんが止まらない
  • 広範囲のやけど
  • 大量の出血を伴う怪我
  • 食べ物を喉に詰まらせた
  • 交通事故にあった
  • 突然の手足の痺れ
  • 血を吐いた
  • 急な息切れ、呼吸困難
  • ろれつがまわりにくい
  • 周りが二重に見える

など

高齢者は、身体機能が低下しているため、短い時間でも容態が急変しやすいです。

心不全や急性心筋梗塞といった心臓の病気は高齢者に多く、命にも関わります。

急な息切れや突然の胸の痛みなどがある場合は、すぐに#119に電話をして救急車を呼びましょう。

救急車の呼び方

救急車を呼ぶときは、まず#119に電話をして「救急」と伝えましょう。

住所や症状、年齢、性別などを伝えたら、救急車が到着するまでの間、電話口の指令員の指示にしたがって応急手当てなどを行います。

電話口では、慌てずに正確な情報を伝えるようにしてください。

救急車を呼ぶほどでもないけど…、民間救急の活用方法

車椅子に乗る男性に跪く介助員

救急車を呼ぶほどではないけれど搬送に不安がある、介助を受けながら病院を受診したいというときに便利なのが「民間救急」のサービスです。

民間救急とは、緊急を要しない患者の搬送を担う民間の搬送事業者です。

車椅子やストレッチャーのまま乗車できる車両を利用することができ、看護師や救急救命士が同乗するので、車内で必要な介助を受けることもできます。

例えば、以下のような場面で活用されています。

  • 怪我や病気で、自家用車での移動が難しいとき
  • 希望する医療機関が決まっているとき
  • 寝たままの状態で入院、通院、転院したいとき
  • 精神疾患を患う家族を入院させたいとき
  • 新柄コロナウイルス陽性患者を搬送したいとき

民間救急は完全予約制の有料サービスです。利用するためには、事前に予約が必要になります。また、距離や時間に応じた運賃や介助料金、機材のレンタル料金なども必要です。

救急車呼ぶか迷ったら「#7119」に相談!民間救急も活用しよう

救急車を呼ぶか迷ったら、救急安心センター(#7119)に電話をして、医師や看護師といった専門家にアドバイスを受けましょう。

緊急を要さない場合には、完全予約制で利用できる民間救急の活用も検討してみてください。

エマジェンは、お客様の希望に沿った条件から民間救急を比較・検討して予約することができる一括見積もりサービスです。見積もりは無料、利用料金に応じたポイントも貯められるため、ぜひご活用ください。

民間救急も上手に活用しながら、救急車の適切な利用を心がけましょう。