救急搬送時の流れやよくある疑問、救急車を呼ぶ基準について分かりやすく解説

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介護知識

病気や怪我をしたときに、救急車で運ばれることを救急搬送といいます。
今回は、「救急搬送されたらどうなるのか」「どんなときに救急車を呼ぶべきか」など、救急搬送の流れや救急車を呼ぶ基準について、分かりやすく解説します。

救急搬送が必要なケース、救急車を呼ぶ基準とは?

病気や怪我などで緊急性の高い症状があるときは、救急車による救急搬送が必要です。

とはいえ、救急車の台数には限りがあるため、闇雲に呼ぶのではなく、適切な利用を心がけなければいけません。

しかし、急病や怪我で苦しんでいる人を目の前にして、救急車を呼ぶべきかどうか、冷静に判断できる人は少ないでしょう。

いざというときに慌てないためには、どんなときに救急搬送が必要なのか、救急車を呼ぶ基準について覚えておくことが大切です。

ここでは、救急車を呼ぶ基準について「成人」「子ども」「高齢者」に分けて、主な症状を紹介します。

成人の場合

成人の場合、以下のような症状がある場合は、救急搬送が必要な重大な病気・怪我の可能性があります。迷わずすぐに救急車を呼びましょう。

体の部位 症状
  • 突然の激しい頭痛
  • 突然の高熱
  • ふらふらする(支えなしで立てない)
  • 顔半分が動きにくい・しびれる
  • ろれつが回らない
  • 視野が狭くなる
  • 周りが二重に見える
  • 顔色が明らかに悪い

胸や背中

  • 突然の激しい痛み
  • 急な息切れや呼吸困難
  • 胸の中央が締め付けられるような痛みが2〜3分続いている
  • 痛む場所が移動していく
手・足
  • 突然のしびれ
  • 突然、片方の腕や足に力が入らなくなる
おなか
  • 突然の激しい腹痛
  • 持続する腹痛
  • 血を吐く
  • 便に血が混ざる

(参考:政府広報オンライン「もしものときの救急車の利用法どんな場合に、どう呼べばいいの?」

 

上記に当てはまらない場合であっても、意識がなかったり、けいれんが止まらなかったりしたときは、すぐに救急車を呼んで病院へ搬送しましょう。

子どもの場合

15歳以下の子どもの場合、以下のような症状があるときは、迷わず救急車を呼びましょう。

体の部位 症状
  • 痛み、けいれんがある
  • 頭を強くぶつけた後に意識がなくなった
  • くちびるが紫色になっている
  • 顔色が明らかに悪い
  • 激しい咳がある
  • 呼吸がゼーゼーして苦しそう
  • 呼吸が弱い
手・足 手足が硬直している
おなか
  • 激しい下痢や嘔吐で水分が取れない
  • 食欲もなく意識がはっきりしない
  • 激しいお腹の痛みで苦しがる
  • 嘔吐が止まらない
  • 便に血が混ざっている

(参考:政府広報オンライン「もしものときの救急車の利用法どんな場合に、どう呼べばいいの?」

上記以外にも、交通事故に遭って強い衝撃を受けたとき、虫に刺されて全身に蕁麻疹が出ているときなども、救急搬送が必要になります。

また、生後3ヶ月未満の乳児の場合は、あきらかに様子がおかしいと感じたら救急車を手配するようにしましょう。

高齢者の場合

高齢者の場合は、普段と体調が違っていたとしても、自覚症状がでにくいと言われています。

そのため、ご家族や周りの方が注意してあげる必要があるでしょう。

以下のような症状があるときは、救急車を呼ぶようにしましょう。

体の部位 症状
  • 突然の激しい頭痛
  • 突然の高熱
  • ふらふらする(支えなしで立てない)
  • 顔半分が動きにくい・しびれる
  • ろれつが回らない
  • 視野が狭くなる
  • 周りが二重に見える
  • 顔色が明らかに悪い
胸や背中
  • 突然の激しい痛み
  • 急な息切れや呼吸困難
  • 旅行などの後に痛みが増した
  • 痛む場所が移動していく
手・足
  • 突然のしびれ
  • 突然、片方の腕や足に力が入らなくなる
おなか
  • 突然の激しい腹痛
  • 血を吐く

(参考:政府広報オンライン「もしものときの救急車の利用法どんな場合に、どう呼べばいいの?」

上記のほかに、意識がない場合やけいれんがある場合、交通事故に遭った後なども、救急搬送が必要です。

救急搬送時の流れ

救急車を呼んだ後、救急搬送は具体的にどのような流れで行われるのでしょうか。

続いては、119番通報から病院に到着するまでの具体的な流れについて紹介します。

1)119番通報

目の前にいる人が重大な病気や怪我の可能性が高いと判断したら、すぐに119番に電話をしましょう。電話口では「救急車が必要」とはっきり伝えた後、救急搬送が必要な人の症状を説明してください。

また、一刻を争う状況なので、以下の情報についても簡潔に伝えることが重要です。

  • 救急車に来てほしい住所(場所)
  • 搬送が必要な人の症状や年齢、性別

その後、救急車が到着するまでの間は、電話口で指導される方法に従い、可能な範囲で応急手当を行いましょう。

2)救急車の到着・状況確認

自宅に救急車を呼ぶ場合、サイレンの音が聞こえたら、外に出て誘導してあげるとスムーズです。

また、救急車に乗車している救急隊員は、その場で傷病者のバイタル(意識状態、呼吸、脈拍、血圧、体温)などを測定し、応急処置を行ってくれます。

状況について、口頭での説明を求められることもあるので、簡潔に伝えましょう。

3)救急搬送開始

救急隊員は、傷病者の性別や年齢、症状などに応じて病院を選定し、受け入れ可否を電話で確認してくれます。

救急搬送を受け入れている病院には、以下の3種類があります。

  • 症状が重篤な場合:救命救急センター(三次救急)
  • 入院治療が必要な場合:二次救急医療施設
  • 比較的症状の軽い患者:一次救急

病院の選定は、救急隊員に任せておいて問題はありません。

ただし、病院への電話で既往歴や常備薬を伝える必要があるため、あらかじめ薬手帳をしておくとスムーズでしょう。

救命隊員のうち、救急救命士資格を有する隊員は、救急車の車内で医師の指示に基づく救急救命行為を行うことが認められています。

そのため、病院への搬送中には、電気ショックによる除細動や薬剤(アドレナリン)の投与などの救命処置が行われるケースもあります。

4)病院に到着

病院に到着したら、救急隊員から医師や看護師に傷病者が引き継がれます。

ただし、状況によっては転送の可能性もあるため、しばらく待機するのが一般的です。

救急搬送についてよくある疑問

続いては、救急搬送についてのよくある疑問について解説します。

救急車を呼ぶか迷ったときは?

救急車を呼ぶべきかどうか判断がつかないときは、#7119に相談しましょう。

#7119は、電話口で医師や看護師などの専門家に相談ができる救急安心センター事業の窓口です。

また、民間救急車を利用するという方法もあります。

民間救急とは、緊急性が低い患者を搬送する民間の搬送事業者のことです。

救急搬送が必要なほどではないけれど、自力で病院に行くのは辛いという場合に利用できます。

詳しくは、以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

民間救急とは?

希望する病院への救急搬送は可能?

かかりつけの病院がある場合、そこへの搬送を希望するケースもあるでしょう。

しかし、救急車は近くの救急医療機関への搬送が基本となります。

もちろん、かかりつけ医への搬送が認められるケースもありますが、担当医師が不在の場合やベッドが満床の場合には断られることもあると考えておきましょう。

救急車のサイレンは鳴らさないとダメ?

「自宅にサイレンを鳴らした救急車が来るのが恥ずかしい」と感じる方は少なくありません。

しかし、救急車のサイレンは、国土交通省や公安委員会の判断など、複数の省庁の取り決めによって鳴らすべき基準が定められており、患者側の都合で「鳴らさないで欲しい」ということはできません。

どうしてもサイレンを鳴らさずに来てほしい場合には、民間救急車の利用がおすすめです。

民間救急車は救急走行が認められていないため、赤色灯やサイレンは装備されていません。

そのため、民間救急車であれば、サイレンを鳴らさずに呼ぶことができます。

救急車で救急搬送できるのは何人まで?

救急車1台で搬送できる患者は、重症の場合は1人、軽症で歩行可能な患者の場合は4人までが基本です。

救急搬送に関する理解を深めて民間救急と使い分けよう

救急車は限りある医療資源であり、闇雲に利用して良いものではありません。

救急搬送に関する理解を深め、#7119や民間救急車を活用するなど、救急車の適正な利用を心がけましょう。

エマジェンでは、複数の業者から民間救急車の見積もりを手配できる一括見積もりサービスを提供しています。

Webからは2日前までのご予約が必要ですが、緊急の場合や救急車を呼ぶべきか相談したい場合は、電話での問い合わせも可能です。

無料で利用できるサービスなので、ぜひお気軽にご活用ください。