介護タクシーの料金は高い?料金相場や節約する方法を分かりやすく解説

介護知識

「介護タクシーは料金が高くて気軽に使えない」と思っている方も多いのではないでしょうか。
確かに、介護タクシーの料金は通常のタクシーよりも高いですが、それには理由があります。
この記事では、介護タクシーの料金が高い理由や料金相場、介護タクシーの料金を節約する方法について紹介します。

介護タクシーの料金が高い3つの理由

介護タクシーは、要介護者や体が不自由な方が利用できるタクシーです。

まずは、介護タクシーの料金が通常タクシーよりも高い理由を3つ紹介します。

介護の専門的なサービスを受けられるから

介護タクシーは、要介護者や体が不自由な方をただ乗せるだけの移動手段ではありません。

乗降時の介助はもちろん、病院に行くときの付き添い、着替えなどの外出準備、オムツ交換などの介護サービスを受けることもできます。

通常タクシーではできない、乗降介助、室内介助、外出付き添い、病院内介助などの専門的な介助を受けられるため、介護タクシーは、タクシー運賃に加えて介助料がかかります。

車両が介護仕様だから

介護タクシーは、要介護者や体の不自由な方が乗車できるように、車椅子リフトや手すり、ストレッチャーなどの設備を備えています。

特殊な設備を導入した車両は購入費用も高額です。

また、アルコール消毒や清掃、安全に使用するためのメンテナンスなど、維持費にも費用がかかります。

これらの費用が加算されるため、介護タクシーは通常タクシーよりも料金が高くなります。

営業区域が限定されているから

通常のタクシーは、日本全国ほとんどの都市を走ることができ、長距離の移動にも対応しています。例えば、東京でお客様を乗車させて千葉で降ろし、その帰り道にお客様にお客様を乗車させて神奈川で降ろすということも可能です。

一方で、介護タクシーが営業できる営業区域は、営業所がある都道府県内と定められています。乗車場所または降車場所、少なくともどちらかが営業区域内でなければいけません。

例えば、東京に営業所がある介護タクシーの場合、東京でお客様を乗車させて千葉で降ろすことは可能です。しかし、その帰りに千葉でお客様を乗車させて、神奈川で降ろすということは認められていません。

また、介護タクシーは、原則、事前予約制です。通常タクシーに比べて1日の回転率(実車率)は低く、流しの営業もできません。

そのため、通常タクシーよりも高い料金設定にしなければ、ビジネスとして成り立たせることが難しいのです。

介護タクシーの種類と料金

介護タクシーの料金は、タクシーの種類によっても異なります。

介護タクシーの種類

介護タクシーには、保険適用のもの・保険適用外のものと、大きく分けて2つの種類があります。

保険適用の介護タクシーは、要介護者1~5の方しか乗ることができません。

介護タクシーの料金を安く抑えることができますが、病院への通院や預貯金の引き出しなど、「日常生活上または社会生活上必要な行為」に用途が限定される点に注意が必要です。

一方で、保険適用せずに利用できる介護タクシーなら、旅行やショッピング、趣味のおでかけなど、幅広いシーンで気軽に使えます。

保険適用の介護タクシーよりも料金は高いですが、気軽に使いやすいのは大きなメリットです。

介護タクシーの料金

介護タクシーの料金は、以下の3つで構成されています。

  1. タクシー運賃
  2. 介助料
  3. 機材のレンタル料金

介護タクシーの運賃は、通常のタクシーと同じくメーター料金(時間距離併用制運賃)を採用しているケースが多いです。

また、車椅子やストレッチャーなどはレンタル可能ですが、その分費用もかかります。

 

いずれの料金も、乗車する地域や事業者ごとに異なるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

 

介護タクシーの料金システムについては、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

介護タクシーとは?種類や料金システム、おすすめの探し方を紹介

介護タクシーの料金を節約する方法

車椅子やストレッチャーのまま乗車する設備が整った介護タクシーの料金は、通常タクシーよりも高くなります。

しかし、利用の仕方次第では、料金を節約することも可能です。

ここからは、介護タクシーの料金を節約する方法について解説します。

介護保険を適用する

介護タクシー料金の節約にもっとも効果的なのが、介護保険を適用するという方法です。

通常は数千円かかる介助料も、介護保険を適用すれば100円程度に抑えられます。

ただし、介護保険を適用するには、以下のすべての条件を満たす必要があります。

  • 要介護1~5の認定を受けている
  • 一人で公共交通機関を利用するのが難しい
  • 家族等、付き添いできる人がいない
  • 外出の目的が要件(日常生活上または社会生活上必要な行為)に当てはまる

例えば、通院や選挙などの目的で一人で外出する場合、要介護1~5の認定を受けていれば介護保険を適用して介護タクシー料金を抑えられます。

しかし、家族との旅行や友人との食事などの外出に介護タクシーを利用する場合、介護保険を適用することはできません。

複数人で共同利用する

介護タクシーは、通常、家族などの同乗は認められていません。

ただし、要介護認定を受けているもの同士であれば、複数の利用者で同時に乗車できる場合があります。

共同で利用すれば、その分1人当たりの料金を安く抑えることができるでしょう。

福祉タクシー券を利用する

自治体によっては、介護タクシーの料金支払いに使用できる「福祉タクシー券」を発行しているケースもあります。

例えば、東京都世田谷区の場合、条件を満たす場合に500円券は月5枚、100円券は月14枚が支給されています。

介護タクシーの料金を節約するために、このような自治体のサービスを利用するのも良いでしょう。

一括見積もりサービスを利用する

介護タクシーの料金は、地域や事業者ごとに異なります。

少しでも料金を安く抑えるには、1つの業者だけでなく、複数の業者に見積もりを依頼することが大切です。

しかし、介護タクシー事業者に対して1社ずつ見積もりを依頼するのはとても大変です。

複数の事業者にまとめて見積もり依頼ができる一括見積もりサービスの利用がおすすめです。

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介護タクシーの料金は、タクシー運賃に介助料や設備レンタル料が加算されるため、通常タクシーよりも高いのが一般的です。

たびたび利用する介護タクシー料金を少しでも安く抑えるためにも、一括見積もりサービスの活用をご検討ください。

エマジェンなら、保険適用・保険適用外の介護タクシーの相談や一括見積もり依頼が可能です。

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