介護タクシーとは?

What is Nursing Taxi?

民間救急とは、転院や入退院、通院などの緊急性がない場合に搬送を行う民間の搬送事業者です。転院・入退院・通院のほか、冠婚葬祭や旅行、引越しなど「病気やケガなどで移動が難しい」といった場合に利用できます。

民間救急の大きな役割は消防救急の負担を減らすことです。2019年の調査では、救急車で搬送された人の約半数(48%)が軽症でした。

また救急車の到着時間は10年間で1分近く延びており、軽症者が救急搬送の業務を圧迫していることが要因の一つだと考えられます。

こうした問題に対し、民間救急が軽症者の搬送を担うことで、消防救急が本来優先すべき重症者を搬送できるよう支えています。

消防救急(救急車)と違い、緊急性が低い患者を搬送しているため車両にサイレンを装備することができず、緊急走行ができません。また民間救急は利用する際に料金がかかり、予約をして利用するのが一般的です。

さらに、民間救急では応急処置以外の医療行為はおこなうことができません。あらかじめ看護師や医師を同乗させている場合は簡単な医療行為をおこなうことができます。

介護タクシーは保険適用と適用外の2種類

保険適用の場合は対象者とサービス内容が限定的である一方、保険適用外では全て利用者が自費で補うものの、使い方に制限はなく様々な要望に対応できます。

保険適用の方の場合

保険適用で介護タクシーが利用できる方

  • 要介護1以上の方のみ
  • 1人で公共交通機関を利用が難しい方
  • 介助なく車両に乗降が難しい方
  • ケアマネージャーがケアプランを作成済みの方

保険適用で利用できるサービス内容

  • 通院
  • 預貯金の引き下ろし
  • 役所での手続き
  • 選挙投票
  • 補聴器やメガネなど本人でなければできない調整や買い物

などで利用できます。

上記だけではなく、

  • 出かける準備として着替えの手伝い
  • 車両への移動
  • 移乗時の介助
  • 受診時の会計や薬の受け取り
  • 帰宅後のおむつ交換や着替えの手伝い

も含まれます。

介護保険適用外の場合

保険適用外で介護タクシーが利用できる方

  • 要支援の高齢者
  • 障害者手帳の交付を受けている方
  • 利用者に付き添い、同乗する家族 など

サービス内容の例

  • 散歩や趣味のための外出時の介助
  • 金銭の管理や書類等の記入の手伝い
  • 洗濯、調理、買い物、布団干し、掃除などの家事援助
  • 正月・節句などで特別な手間をかけて行う調理
  • 大掃除、窓のガラス磨き、床のワックスかけ、家屋の修理、家具の移動や修繕
  • 草むしりや花木の水やり、犬の散歩などペットの世話
  • 来客にお茶を出す、食事の手配をする

など

介護タクシーの利用料金について

介護タクシーでは、メーター料金のほかに介護機器のレンタル代時間制運賃距離制運賃を導入することができます。

車いすやストレッチャーをレンタルとして代金に加えておきたい場合は、これらの料金も考えておきましょう。その他看護師同乗などのオプションをつけている会社もあります。

メーター料金は2kmまでで~1500円程度、一般のタクシーと同じ料金が目安です。

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